発達障がいの子どものための支援者養成講座 第1回
9月7日(土)発達障がいの子どものための支援者養成講座 第1回 子どもの行動をどう観るか
たくさんのお申込みをいただき、若干定員をオーバーして開講いたしました。参加された方々は、療育事業所など発達障がいの子どもたちと常に接する仕事をされている人、保育園や幼稚園など教育関係者など、現場を持たれている方々がほとんどでした。
今回の支援者養成講座では初めてグループワークを行うスタイルでの講座を開講しました。理論とワークを学びながら、子どもたちの行動や事象をどう観て、考えるかの道筋を学び、最終的には各自でアセスメントができることを目指す講座です。
まず最初に「支援者の心構えと視点/アセスメントとは何か」について。アセスメントとは「対象者について理解するために、必要で的確な情報を得ること」という説明の後、目の前にある植物を観て、客観的な観察と主観的な観察、そしてその観察を通して、植物が自分に与えてくれるメッセージを考えるワークを行いました。
主観的と客観的はなんとなく意味はわかりますがメッセージとはどういうことでしょう???そこには山下先生の子どもに対する基本姿勢の根幹が隠されていました。
アセスメントには「対象者について理解するために、必要で的確な情報を得ること」が必要ですが、最初にかなりの時間を割いて自己覚知、つまり支援をする人がどれだけ自分のことを知っているかについて学びました。
植物のワークは実は自分の見え方の傾向があるということを実感するためのワークでした。
客観的とはどういう見方か、主観的とはどういう見方か、それぞれに意味があり、それを認識した上で観ていく必要があるということが、実は障がいの知識を学ぶよりも重要なのだ、ということを聞いて、今まで開催してきた内容ともつながりつつ、ズバリと大事な部分を指摘してもらったように思いました。
次回は、10月5日(土)「感覚から子どもの困難を理解する」です。
※大変申し訳ないですが、今年度の講座はすでに定員となっておりますので、もし来年度の講座のお知らせが必要な方は、こちらにお問合せください。