本年4月からリニューアルした「英語で読み解くニュース&カルチャー」(指定土曜日午前・午後)ですが、午後クラスでは、ゲスト講師を招いて映画をテーマにしたオープンクラスを年6回開催しています。事前にテーマとなる映画を見ていただき、事前に配布する関連記事や資料等をベースに英語でディスカッションするクラスです。
そんな映画クラスの第3弾を 2025年1月18日・2月1日(いずれも13:30~15:00)に開催します。
今回の担当講師は、「英会話上級クラス」や「国際政治・経済クラス」をご担当いただいているショーン・マーラー先生です。
<ショーン・マーラー先生 プロフィール>
アメリカ出身。長年にわたり企業や学校で英語講師として勤め、初級から上級まで幅広く英会話を教える経験を持つ。また、名古屋で最も歴史ある英語劇団「Nagoya Players」やフィルムフェスティバルのクリエイティブディレクターとしても活躍。演劇や映像制作について知識と経験を持ち、多方面で活躍中。名古屋YWCAでは「英会話上級クラス」や「国際政治・経済を読む」などの講座を担当。
テーマ映画は日本映画の金字塔『羅生門』と『怪談』
この2日間の映画クラスでは、日本だけでなく世界的に影響を与えた日本映画の2作を取り上げ、それぞれのテーマについてフォーカスします。
1日目<1月18日> 『羅生門』(1950年)”Truth, Perspective, and Legacy: The Global Impact of Rashomon”
「羅生門」は、戦後まもないタイミングで撮られた黒澤明監督の代表作の一つで、国際的にも評価の高い作品。平安時代、ある武士が盗賊に襲われ殺された事件の目撃者や関係者が各々食い違う証言をする姿をそれぞれの視点から描いた物語です。複数の登場人物が異なる視点から同じ出来事を語ることで、それぞれの語る「真実」が食い違い、観客に「真実とは何か」を問いかけるこのストーリーテリングの手法は、後の映画に大きな影響を与え、重要な技法となりました。その影響についても取り上げます。
2日目<2月1日> 『怪談』(1965年)”Kwaidan and the Cross-Cultural Evolution of Supernatural Storytelling”
「怪談」は、小林正樹監督による日本のホラー映画で、江戸時代の伝説や民間伝承を基に小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが書いた「雪女」、「耳なし芳一」を含む短編オムニバス作品です。怪談の中で登場人物たちは、欲望や過去の過ちに引き寄せられ、恐ろしい運命を迎えます。幽霊や妖怪は、単なる恐怖の存在にとどまらず、社会的・道徳的な教訓を観客に伝える役割として描写されており、後の日本画や国際的なホラー作品に多くのインスピレーションを与えました。
オープンクラスについて
「英語で読み解くニュース&カルチャー」はレギュラークラスのため通常入学手続きが必要ですが、この映画回はオープンクラスとなりますので、どなたでも入学金なしでご参加いただけます。1日のみのご参加も可能です。
◆オープンクラス受講料(税込)
2回 6,820円 / 1回 3,410円
※レギュラークラス所属の方は追加受講または振替となります。レギュラークラス振替の場合は所属クラスによって授業料差額が発生する場合があります。詳しくは窓口またはメール等でお問合せ下さい。
映画クラスの受講の前に
各クラスのテーマ映画は配信サービスやレンタル等で各自で事前にご視聴ください。
講師が準備した資料を事前に事務局からお送りします。資料は、テーマ映画を深掘りする内容になっています。オープンクラス当日は、資料等に沿った講師の講義と、講師および受講生で英語でディスカッションを行います。
レギュラークラス「英語で読み解くニュース&カルチャー」の詳細はコチラ
※お申込みは申込フォーム、または以下の「お申込みページ」もしくはled@nagoya-ywca.or.jpまで
ご不明点がございましたら、ぜひお気軽にお問合せ下さい。