~ 番外編3 学校到着までの長い道のり ~
なかなか学校編に入れないパート3です。
飛行機がマニラに到着したのは夕方6時前。
空港で両替、携帯電話の開通を済ませた私は、夜中の長距離バスに備えて夕食(初めてのフィリピンごはんは「台湾がゆ」でした)、トイレ等を済ませてバスターミナルに向かいました。
マニラ空港からバギオまで長距離バスで5~6時間もかかります。
本来は語学学校の送迎バスに乗れるはずだったのですが、私の入学したい週には運行がなく、自力で行くことになりました。
しかもファーストクラスの直行便は夜10時半発しかなく、しかもマニラ、そして雨季。
女性一人旅ではここが最大の難関でした。
ドキドキしながらバスターミナルに向かうために空港からの移動手段を手配しました。
空港から長距離バスターミナルに行くバスもあったのですが時間が合わず、フィリピンでは一番安全な「Grab」という配車アプリ(Uberと同じ個人タクシー)を使うことにしました。
しかし、初めて使うのでハラハラします。
どこで待って良いやら、ちゃんと車を見つけることができるのか、空港から渋滞にはまらないか、
さまざまなハプニングを聞いていたのですが、ビックリするほどスムーズに移動でき、あっという間にバスターミナルに到着しました。
とても親切なドライバーさんに感謝しつつも、今度は2時間以上も前にバスターミナルについてしまったことに困りました。
バスターミナルの待合所はバスが停車する前の外のスペースに椅子が並んでいるので暑くてかないません。
これは想定外でしたが奥の方に「FIRST CLASS BUS WAITING LOUNGE」と書いてある部屋を見つけました。
私は今回ノンストップで行ける一番高いファーストクラスのバスを予約していたので中に入ると、エアコンが効いています。
そしてテレビがあり、電子レンジがあり、お金持ちそうな人がゆったりごはんを食べていました。
待つ場所ができてホッとしましたが、まだ安心はできません。
なにせ一人旅なので荷物から目を離す訳にはいきません。
しかし、地元の人は案外スーツケースも手荷物も置いたままのんびりテレビを見ています。多分、ハイクラスなお店や場所だと比較的安全なのかもしれません。
それでも1時間早く出る一つ下のランクのバスに乗せてもらえるよう窓口に交渉したところ、発車15分前に「このバスは空きがでたから乗ってもいいわよ。」と言いに来てくれ、9時30分のバスに乗ることができました。
私以外にも出発直前まで車掌が新規のお客さんを呼び込もうとするのはさすがだなぁと思いました。
ぎりぎりに入った女性二人組の一人が私の横に座ることになり、少し残念な気持ちになりながらバスは出発しました。
20年ぶりのマニラの道路、街並み、ジプニーのあまり変わらない風景になつかしさを感じる一方で、都市高速ができていることに驚きました。
ETCシステムもあり、郊外の高速道路沿いには最新のサービスエリアがあり発展していました。
反対にマニラ市内は都市開発が進んでいない地域も多く、スラムや驚きの廃墟マンションが立ち並び、圧巻の風景でした。
とにかく無事に高速バスに乗れた時点でもう安全だと思い、山道はかなり揺れましたが案外眠れました。
バギオに到着したのは夜中2時すぎで、大きなモールの裏側でした。
深夜でも学生たちが歩いていて賑やかで、タクシーにもすぐ乗ることができました。
バギオのタクシーは安全と聞いていたので安心しきっていたのですが、ここで最大の問題が発生。
学校の場所が複雑すぎて運転手がぜんぜん場所が分からず、違う方向をうろうろ走り続けます。
初心者の自分がグーグルマップでナビをしてなんとか学校の駐車場に到着しました。
後日聞くと「学校の場所が分かりにくいから近くのホテルの名前を言ってそこから直接指示する」と言われました。
それ、先に言ってもらう話では?
ともかく、到着を待ってくれたスタッフさんに案内してもらい、やっと自分の部屋にたどり着いて、シャワーや荷物を整理し午前4時前に寝ました。
体調に問題がなければ授業は朝の9時からで、朝ごはんはそれまでに食べればいいということでしたが、意外にやる気にみなぎっており、ちゃんと起きて夕方の5時まで授業に参加することができたのでした。
次回は、いよいよ学校での語学学校のレッスンについてご紹介します。